中高一貫校からの外部受験

レアなケースですが、5年に一度はこのようなケースで受験相談を受ける事があります。
苦しい受験競争を勝ち抜いて合格したにも関わらず、系列高校の推薦入学を拒否して、再び高校受験を決意するには相応の理由があります。

実は我が子もクラスメートの人間関係が上手く行かなくなり、中学3年生の11月位から外部受験すると言い出しました。
もっとも塾探しを始めたり、志望する高校の入試説明会に出席するなど動き始めると、いかに大変な事かが分かり、そのまま内部進学をしました。
親としては受験を断念してくれて一安心しましたが、本人は中学受験で経験した過酷な受験競争を再び繰り返すエネルギーがなかったようでした。

ところが合格した中学に入学後、外部受験を決意されたご家庭から再度依頼を受け、無事に志望高校に合格したケースがあり、長くなるので次に記します。

かれこれ10年が経ちますが、京都の大手塾に4年生から通い、中学受験して第2志望校に進学した双子のお兄さんの例です。
6年生の夏休みに家庭教師の依頼を受け、指導を開始しましたが算数の苦手単元が多く、第1志望校に届かない結果になってしまいました。

本人は納得して第2志望校に進学しましたが、やはり心はここにあらずという状況で、1年生の2学期から欠席が目立ち始めたようでした。
中間テストの結果が芳しくなかったので、当初は定期テストの成績アップのために再度依頼を受けました。

ところが本人との話し合いの中で、やはり未練が残っていて、出来るなら受験し直したいとの希望があり、双子の弟さんが第1志望校に進学したことも理由のようでした。
そこでご両親と相談の上、再び進学塾に通うことになり、私は学校の勉強のフォローとカウンセリングを行うことになりました。

2年少しの指導の間、学校と塾との両立に疲れはてて、受験をやめたいなど様々紆余曲折がありましたが、結果として洛南高校合格を勝ち取り、リベンジ以上の結果となりました。

ただこの間、本人以上にご両親が疲れてしまったので、外部受験には金銭、時間以上の精神的負担がご両親にかかり、やはり相当のエネルギーが必要だな、と感じました。