最難関校合格も基礎固めから

阪神間のハイレベルな進学塾に通う5年生を、夏休み明けから月に2~3回のペースで指導した時の事です。

 算数は調子の良い時はベスト10に入るかと思えば、計算手順のミスや題意把握の勘違いで100位を割るなど、好不調の波が大きく、理科は算数に比べて苦手にしていたので、志望校合格偏差値に及ばない状況でした。

 まず、6年生のカリキュラムに入る前に、応用自在の新問題や中学への算数を用いて、頻出問題の基礎から応用パターンの演習と、複雑な計算を無駄なく効率良く解く練習をさせて、苦手とする分野の穴を埋める指導を行いました。

 勿論、それだけでは最難関校対策にはならないので、1つの単元をずっと深く掘り下げるために、最高レベル特訓の問題を状況に応じて使い分けながら指導を行いました。

 並行して6年生の夏休みまでに中学への算数の旧年度版の難問をどんどん解かせ、9月から灘、甲陽の入試問題をかなり過去に遡って演習し、同時に新たな弱点が見つかると1つずつ埋めて行く作業もしました。

 塾に週5~6通う中で、体力的、精神的にも厳しい状況でしたが、後1問頑張ってやりきろうと励ましながら、メールやFax 等を活用して、質問事項にことごとく対処してきました。

 結果として第一志望の灘中をはじめ、洛南高附中、西大和中、愛光中に合格しましたが、やはり5年生の間に基礎を固めきった事が、難問を次々解ける布石になったように思います。