国語の読解が極端に苦手です

◯相談内容:

国語の読解が極端に苦手です。普段の生活でも話すことが得意ではなく、何かを説明したり伝えたりするのが嫌いで、学校や塾での出来事や連絡事項を聞きだそうとしてもすぐに癇癪を起こしたりします。私も塾や家庭教師から出される課題があまり進まない様子を見てイライラすることも多く、悪い所があると反省もするんですが、話をしっかりできないのが心配になります。
国語が得意なお友達のお母さんからこんなことを聞きました。「国語のプロ家庭教師からコツを教えてもらったら、3カ月くらいたったときにはっきりと変化が出てきたよ」と。
しかし、今つけている家庭教師は算数や理科は得意のようで、あまり国語の読解を見てもらえていません。それに私たち親と話をするのが嫌なようで、授業が終わるとすぐに帰ってしまわれます。そろそろ別な方にお願いしようかとも考えています。(神奈川県川崎市・小学6年・女子)

◯回答(1):

中学入試で必要な国語の力は、ひと言でいうと「日本語を使いこなす力」といえます。「使いこなす」というのは、日本語をなかだちとして、

①さまざまなことがらや考えを理解し

②自分の力で考えて

③自分の伝えたいこと(知識・考え)を他人に理解してもらう

ということです。受験校は、文章や問いかけの形は違っても、いまあげたような、大きな柱となることがらに沿って出題してきます。文章全体を大きくとらえて、自分で考えるということを常に意識することが大切です。

◯回答(2):

読解問題を苦手としているお子様の特徴として、文章を根気よく読むのが苦痛、読んでも意味がよく分からない、記述問題は表現の仕方が分からないから手をつけない、などが挙げられます。
字数が多く難しい表現のある文章を避けて、物語文、説明文、随筆文の中からお子様にとって読みやすそうな短い文章の読解から始めてはいかがでしょうか。

現在、アプラスから紹介頂いて指導中の、同様な状況にあった小6のお子様の例を挙げますので、ご参考にして下さい。

<塾内テスト30点台→60点前後>
(指導前)もともと読書が好きではなく、活字にはあまり親しみもないため、正確に文章内容が把握できない。模試の得点が低いので苦手→嫌い→勉強しない、という負の連鎖に陥っていました。
(指導)最初の2ヶ月は原稿用紙1枚分程度の文章(説明文・物語文・随筆文)を「音読」させ、話のあらすじをしっかり理解・想像させてから、接続詞の選択→記号選択問題までにとどめ、正答が出せるように指導しました。間違えた時は一緒に文章を読み、どのように間違えたのかを「同じ目線」で考え、納得させていきました。
努力の成果が2ヶ月後のテストに現れて、接続詞選択や指示語内容の選択などで得点がアップし、目に見えて本人の意欲が見られました。そして一段上のレベルの問題集に変え、指示語の示す内容の抜き書き→指定字数の抜き書きをじっくりさせて行きました。

まず物語文の内容理解ができるようになり、随筆文も筆者の考えに沿って文章理解ができるようにと成果が現れてきました。
(現在)4教科の中で最も苦手科目だった国語が、指導半年後には一番の得点科目となりました。入試に向けて30字~50字程度の要旨のまとめ、登場人物の心情表現など記述力もつけようとかんばっています。