中学生の数学プロ家庭教師|東京都八王子市女性

教師番号:315-0611

東京都八王子市/女性/昭和28年生まれ

学歴

東京学芸大学教育学部数学科

科目

中学生:
英語 数学

時給

4500円/時

指導地域/移動手段

八王子市 多摩市 稲城市 調布市 世田谷区 / 電車 バス 車

家庭教師歴/人数

2年 / 2人 ※ 中学校教師歴40年 塾4か月

免許・資格

中学校教諭一級普通免許(数学)、高等学校教諭二級普通免許(数学)、小学校教諭一級普通免許、 幼稚園教諭一級普通免許

趣味・特技

趣味は音楽で、フルートとピアノを演奏します。自由が丘ウィンドオーケストラに所属しています。

性格

長所:
明朗、温和。

短所:
決断力に欠ける。

指導方針

数学の楽しさを伝えたいです。こちらの経験を生かし、また、若い人の感性を学ばせてもらい、ともに成長できたらうれしく思います。
※詳しくは下の小エッセイをご参照ください。

合格実績

高校受験:
都立・私立高校多数

備考・関連ページへのリンク

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プロ家庭教師の小エッセイより

■数学の面白さ:

「祇園精舎の鐘の声/諸行無常の響きあり/沙羅双樹の花の色/盛者必衰の理をあらわす/おごれる人も久しからず/ただ春の夜の夢のごとし/たけき者もついには滅びぬ/偏に風の前の塵に同じ」

有名な平家物語の冒頭の文章です。日本の文学には、「時」を主人公とし、時の流れの中での世の中や人の様子の移り変わりを描いたものがあります。松尾芭蕉の「奥の細道」の「月日は百代の過客にして・・・」ですとか、鴨長明の「方丈記」の「ゆく川の流れは絶えずして・・・」などです。生きとし生けるものはいつか命の終わりを迎えます。わが身もまた例外ではありません。それを考えると、これらの文章は誠に心に染みいるものがあります。いわば、「滅びの美学」とでもいうものでしょうか。

しかし一方で、どんなに人の世が変わろうとも、変わらぬ真実というものも存在します。その最たるものが「数学」です。たとえば、ユークリッド幾何学では、「三角形の内角の和は180度である。」という定理があります。この定理は、古代ギリシャ時代から今まで、2000年間変わっていません。これから2000年たっても、不変である、と断言できます。

一見、変化しているようなものでも、その中で不変の法則は何か。また、今まで当たり前と思ってきたことの中で、より本質的なものは何か。いわば、「永遠の真実」を求める、というのが数学のコンセプトです。プロ家庭教師である私には、ここがとても面白いと思うのです。

例をあげてみましょう。中学校では、三角形の合同条件と共に、平行四辺形の性質を学びます。私は中学生の時、三角形と四角形は辺や頂点の数など、そもそもの作りが違うのに、そっくり同じ手段で証明していけることが不思議でなりませんでした。ある新聞に、高名な先生が、「四角形を三角形に分けて考える。」と書いてあったのを読んで、「そんなものかなあ。」と思ったぐらいでした。

しかし、教師となって、ある講座に参加した時、その疑問が見事に解けました。講師の先生がある話の中で、「三角形と、平行四辺形は同じものなのです。」とおっしゃったのです。私は思わず、「これだ!」と思いました。

そうなのです。三角形は3点を決めれば決まります。平行四辺形は、3点が決まれば、3つしか書くことができません。辺にするところを2つ決めてやれば、ただ一つに決まるのです。三角形と平行四辺形は、辺の数や、頂点の数など、構成する要素という観点から見れば、違ったものなのですが、決定する条件という面からみれば、同じものだったのです。「数学って面白い!」私はあらためてそう思いました。数学のプロ家庭教師として、そんな面白さを生徒たちに伝えたいと思いました。

しかし、世は移り変わっています。今や、成果を出すことが最優先される世の中となりました。もっとはっきり言えば、「テストでよい点を取る。」ということです。これは、私のようなものから見れば、とても寂しいことです。

でもいつか、教え子の中に、私のような家庭教師がいた、ということを懐かしく思ってくれる生徒がいるのではないか、あるいは、万人に一人かもしれないけれど、私と同じようなところに数学の面白さを感じてくれる若者もいるのではないか、という望みを失わずに、数学に関わっていこう、と思っています。