小論文をどう対策すれば

◯相談内容:

息子は国語が苦手です。古文の単語などの覚える分野は好きですが、特に現代文が好きではありません。もちろん作文はもっと苦手です。創造力がゼロに近く、学校の先生には「ウソでもいいから何でも書きなさい。」と言われますがもっとどうすればいいか分からなくなり、鉛筆が進みまない、と言います。受験科目に小論文がありますが、何をどう対策すれば良いのでしょうか。
親である私自信にも問題があったと、今になって思えばあります。本を読む習慣をずっと小さなころからつけさせていれば・・・とか、会話をしっかりしてあげていたらと。私は海外赴任することが多く、今までほとんど家を空けており、家内にすべて任せていたのですが、家内自信も仕事をもっていたため、息子としては、親から勉強らしいことはなにも与えられていないと感じているようです。受験が近くなっており、そろそろ国語の家庭教師をと考えておりますが、今さらこんなことを言っても仕方ないとは思うのですが、アドバイスがあれば、ぜひとも教えてください。(埼玉県草加市・高校3年生・男子)

◯回答(1):

小論文を難しく考える必要はありません。要は「自分はこう考える。どうしてそう考えたか」ということを「読み手にわかりやすく伝える」のです。そのためには普段から「常に身の回りの事柄に対して、問題意識を持って考える習慣をつける」ことが大切です。新聞を読んだりニュースを見たりして、自分の意見をノートにまとめる習慣をつけるのも良いでしょう。現在の世界的な不況に関することなど、テーマは尽きないくらいに溢れています。私たち国語のプロの家庭教師は、そうした身の回りの溢れるテーマをいかに切り取って、生徒様へ指南していくか技術を多く持っています。一緒に頑張って行きましょう。

◯回答(2):

小論文には「あるテーマに関する自分の意見を読み手に納得してもらうために、論理的でわかりやすい文章を書く力」が必要です。そして論理的にわかりやすく記述するためにはそれなりの「知識」や「情報」が必要です。例えばAかBかを迷っている人がいて、自分はAがいいと思っている場合、単純に「Aがいいと思うからAにした方がいいよ」というだけでは相手は納得しないのと同じです。相手を納得させるためにはなぜAがいいのかということを説明する必要があるわけです。ここでは「Aは△△だから費用対効果がよい」とか「Aは□□だから利益を享受できる人が多い」などという理由があると相手は納得しやすくなります。

つまり、各テーマにあわせて相手を納得させることのできる知識の引き出しを沢山持っている方がより的確な内容を提示でき、小論文では有利といえます。こういった知識は小論文に使える書籍を読んでみたり、過去問のテーマを自分で調べてみるなどして少しずつ蓄積してください。どうしても分からない場合は、私ども家庭教師の力を借りたり、学校の先生に聞いてみたりしましょう。

さらに、わかりやすい記述をするためには「正しく てにをは を使うこと」や「適当な語彙力」も当然ながら求められます。わかりやすい文章構造(典型的な書き方が幾つかあります)を知っておくことも重要です。

まずは小論文の本を1冊読み、ある程度「小論文」を理解した上で実際に小論文を書いてみる、そしてそれを必ず誰かに添削をしてもらい自分の苦手な部分をブラッシュアップしてください。

◯回答(3):

「ウソでもいいから・・・」っていうアドバイスは冗談なら笑えますね。実はウソだから書けないのですね。ウソなんてすぐばれるし,そう並べ立てることはできないです。

小論文のコツは・・・一言で言って自分の思いを素直に書く,ということです。わからなければわからない,と素直に露呈するところから始めたほうがいい。わからないのにわかったふりして書いてもプロは「こいつはわかってないな」と見抜くものです。国語の家庭教師も同様、すぐわかります。

でもわからないことばかりでは対策にはならないので,時事テーマや頻出テーマについてふだんから何かを読んでそれについての意見を400字詰めにでもまとめる習慣をつければどうでしょうか?

難しいことがいやであれば,日常的なこと,自分の興味あることなんかで十分です。そうなると,いろいろ本も読む必要が出てくるし,インターネットという便利な道具で検索していけば,いろんな方面での知識も増えるはずです。同時に自分の間違いにも気づくだろうし,一石二鳥どおろかもっと多くの恩恵が得られるはずです。

まずは,何かについて何かを書いて,誰かに見てもらう,国語の専門家である家庭教師に聞くなど、ここからスタートしてみることをお勧めいたします!!