志望校の選定はだれがすべきか

◯相談内容:

知り合いのお嬢さんが通っていて、良さそうだというだけの理由で、中学受験の勉強を始めたとき、私も娘もA校を頭に置いていました。でも、A校よりもっと娘にあったB校が見つかりました。そこでB校の文化祭や学校見学に連れて行き、娘の気持ちを変えようとしたのですが、「私はA校に行く。友達にもそう言ってきたのでウソつきになってしまう。」と聞きません。私はB校に、娘はA校に固執して険悪な雰囲気になっています。(西宮市・小学6年・女子)

◯回答(1):

いろんな意見があると思いますが、基本的には中学受験の志望校の決定は親がすることだと思います。もちろん実際に通うのは子供ですから、子供が気に入った学校が望ましいのは言うまでもありませんが、最終の決断を子供まかせにするのはどうでしょうか。子供の意見を取り入れながらも、やはり志望校の決定は親がすべきです。
そのために、親は自分たちの目と足を使って可能な限りの情報を集める必要があります。子供が気に入ったからとか、知人の子供が通っていて楽しそうだからなどという「印象」を優先させるのではなく、もう一度、子供をどう育てたいのか、どのような教育をさせたいのかを再確認してください。その基本がしっかりしていれば、今後も伝聞などによって志望校の選定に迷うこともないでしょう。もし中学受験の塾や家庭教師をつけていらっしゃるなら、さらに詳しい情報を入手できることもあります。積極的に情報集めをしてください。

◯回答(2):

中学受験では志望校に関する情報はご両親が集めた方が良いですが、志望校決定に関してはお子様の希望、ご家庭の教育方針(将来の進路など)、現在の公開テスト等の偏差値、さらに専門家である家庭教師などからの情報をもとに総合的に決めれば良いです。
ただし、6年間通うのはお子様本人なので、このケースのように本人の希望とご両親の方針が合致しない場合、双方の主張を通して膠着状態になり、それが相当な期間続くとお子様のモチベーションが下がる可能性(やる気がなくなり成績が下がる、受験をやめる、塾をやめるなど)がありますので、塾の担任講師または家庭教師など第三者を相談され、適切な落とし所を探る方が良いのではないかと思います。
もっとも双方が100%納得出来るような結果にはならないかも知れませんが、モチベーションが下がってしまうようなマイナス方向だけは避けるようにして下さい。